作業服は、一般的なイメージとしては、安くて丈夫で粗末に扱っても大丈夫ということになります。でも、それだけに高級感が乏しく、貧相な感じとなるので、一般家庭では通常は着用を避けて、ペンキを塗るとか、泥やその他の汚れものが付着しやすいので、それを防ぐために着るとかで、その他の場合は避けたいというのが、普通の考えになりがちです。でも、仕事がし易く工夫されており、目的に応じて作られているので、その特徴を活かすと、とても心強いパートナーになることは間違いなく、イメージの悪さから遠ざけるのはもったいないということになります。たとえば、大工さん関係の仕事をする人が、独特のズボンを履くのは珍しいことではなく、大工らしい恰好を見せるためという受け取り方をしている人も多いのですが、そうではないのです。
足元にある突起物で足を傷めることがないように幅広くしているとか、高いところで作業するときに、風の強さを足元で感じて用心するというような機能も含まれているのです。同じようにつなぎの作業服がありますが、上下がセパレートになっていると、背中が腰のあたりがはだけて、傷をつけることを防ぐというような意味も込められています。上着が上に巻き上がって仕事がしにくくならないようにということもあるのです。つまり、作業服は専門家のためだけでなく、一般の人が普段のときでも、その作業の目的とか、どういうアクションをするかをよく考えて、それに合ったものを選べば、これほど心強く役に立つものはないと改めで見直すはずなのです。