作業服は、その名の通り仕事等で現場作業などを行うときに着用する衣類のことです。作業に適した作りになっているため、着用することにはメリットがあります。最大のメリットは、安全に作業ができることです。例えば機械工作の現場で着用する作業服では、手首や足首、それにウエストの開口部分が絞られています。
機械工作をする際には、例えば旋盤で切削加工をしたり、ボール盤で穴あけ作業をしたりしますが、その際に加熱した細かな金属片が飛び散ることがあります。そのため、手首等の開口部を絞ることで、金属片が袖の内側などに入り込んで火傷することを防げます。また、溶接などを行う現場では、溶接の火の粉が飛んで来て衣類に付着することがあります。もしも化繊等の燃えやすい衣類を着用していると、すぐに全身に燃え移る恐れがあります。
溶接作業のある現場では、綿100%等のすぐに燃え広がらない素材を使用することで、安全性を確保しています。この様に、作業服はそれを着用することで安全に作業ができるように考えて作られています。例えばスーツなどは、身体に合った縫製になっており、必ずしも様々な作業で身体を動かすことには対応していません。その点、作業服ならば、対応する作業でどのような動きをするのかも考慮して作られているため、体を動かしやすくなっています。
作業中に体を動かしやすいということは、製品を作る作業を行う場合などは、その製品の仕上がりに影響してきます。更には、思わぬ事故が起こった際に、とっさにその事故を避けることもできます。そのため、作業の出来を左右するとともに安全性にも影響を与えます。